人の話を聞くこと・ウニヒピリの声を聞くこと |
先日、いとこのAちゃんから電話がありました。Aちゃんは親族の間でも愚痴が多いことで有名?で、実際私に電話がかかってくる時も、その内容はほとんどが愚痴や不満です。そして、とにかく電話が長いのです。私は人の不満や愚痴を聞くのが苦手なので、一時期Aちゃんから電話がかかってくると、”うっ”と思うことがよくありました。それでもそこはクリーニング。最近は慣れたもので、話が長そうだな、という時は、いつもホ・オポノポノのテキストを手元に置き、それを触りながら電話中にクリーニングしています。
Aちゃんは10年ほど前(2008年頃かな)から私に急に電話をしてくるようになりました。今思うと、私が家系のカルマの浄化をしていた頃は特に頻繁にかかってきていたので、私がクリーニングする必要がある記憶をみせていてくれたのだと思います。Aちゃんの電話はしばらくの間、私にとっては相当な恐怖で(何せ私が抱えている家系のカルマを見せてくれる存在でしたからね)、結構真剣にクリーニングしていました。不思議なもので、”家系のカルマの浄化は終わったな”という感覚を得た現在は、Aちゃんから電話がかかってくることも少なくなりました。
私は性格的に男性的なところがあり、人の悩みに対しどうも解決策を提示しようとする傾向があります。もしかしたら愚痴を聞くのが嫌だから、”その問題を解決して、これ以上私に愚痴を言わないで”とどこかで思っているのかもしれませんが。また一時期スピリチュアル系の本をよく読んでいたことがあり、その影響からか”ネガティブはよくありません”的なコメントをAちゃんに言って、私より10歳以上年上のAちゃんに対して下手すると説教っぽくなっていたんじゃないか?、ということもありました。
私もそんな態度でしたから、Aちゃんから、”子供のいないKちゃんに私の気持ちなんて分からない!”と言われたこともあります。私からすると、”じゃあ最初から私に相談しないでよ。子育てを経験しているAちゃんのお姉さんや他のいとこに相談すればいいじゃない。”と思うわけですが。でもAちゃんは、そんな険悪な空気も忘れ、また何事もなかったかのようにしばらくすると電話をしてくるのです。
先日のAちゃんの電話は、Aちゃんの子供の就職活動の話でした。Aちゃんの気持ちも分かるけれど、Aちゃんの子供の気持ちも分かる。昔の自分を思い出したりして、自分の内側で起こる反応をクリーニングしながら、Aちゃんの話を聞いたり、コメントしたりしていました。するとAちゃんはひとしきり話した後、最後に”自分の辛さ、大変さをただ誰かに理解してほしかっただけなの。話を聞いてくれてありがとう。”と言いました。あの険悪な空気が流れた時の電話とは大違いですね。
また別の日には、兄から電話がありました。兄は私と同じで、普段用件のみの人なのですが、この日は珍しく”今ちょっと話していい?”と言われました。2週間ほど前から、近所の家の音が気になって鬱っぽくなってしまったとのこと。夏の暑い時期だったので、お互い窓を開けていることが多く、音がいつもより大きく聞こえたようです。
兄の話の時も、手元にホ・オポノポノのテキストを引き寄せて、テキストを触りながらクリーニングしました。私も音には神経質なところがあり、兄の辛さもよく分かります。でも話を聞いていたら、音の問題というより、兄の仕事の調子が一時的にイマイチで、今まで気になっていなかった音が急に気になるようになったのでは?という気がしました。
兄は普段奥さん(義姉)と仲が良い印象があるのですが、私に電話をする前に義姉に音で鬱っぽくなっているという話をしたら、思いもよらないコメントが返ってきて、それ以上は話せなかったとのこと。久しぶりに険悪な空気になったと言っていました。行き場を失った兄の気持ちが私に流れてきたようです。まぁ単に、私の中にクリーニングをする必要のある記憶があったから、電話がかかってきただけでしょうけど。私としては、義姉の気持ちも兄も気持ちも分かるという感じでした。
Aちゃんの電話の時と同様、クリーニングしながら、兄の話を聞いたり、浮かんだことを提案したり、コメントしたりしていました。すると兄はひとしきり話した後、”ただ自分の話を聞いて欲しかっただけなんだ。ありがとう。”と言いました。
兄は数年前に鬱になったことがあり、私はこの電話の後、兄の家の住所なども含め、兄との会話で感じたこと、思ったことなどを丁寧にクリーニングをしました。それに最近の私は、”人(家族)の問題を抱え過ぎない。人との境界線をきちんと確立する。”というテーマがあるので、このこともクリーニング項目に追加しました。
また家族の問題に振り回されてしまったら(←私が勝手にこうなってしまうのです)どうしよう、と思っていましたが、その後、ふたりから相談の電話がないので、一安心。後日、兄から別件で電話があり、音のことはどう?と聞いたら、気にならなくなったとのこと。私の記憶もちゃんとクリーニングされたということでしょうか?
Aちゃんや兄との電話の後、思ったのですが、ウニヒピリの声に耳を傾けることと、人の話を聞くことって、似ているのですね。私のウニヒピリも日々、私に色々な思いを伝えてきます。ウニヒピリが私に思いを伝えてくるからと言って、必ずしも何かをして欲しいわけではないのですよね。ただ自分の思いをウハネ(母)である私に受け止めてもらい、一緒にクリーニングして欲しいだけ、という時もあるというか。ウニヒピリの話を聞くように二人の話を聞いたら、ウニヒピリみたいな反応が返ってきました。”話を聞いてくれてありがとう。自分の辛さ・苦しさを分かってくれてありがとう。”という感じ?
母(ウハネ)と子(ウニヒピリ)の関係は、私のまわりのあらゆるところに現れるのだなぁ、と感じた体験でした。まさに、”平和は私から始まる”のですね。